2012年5月30日水曜日

現実だか恐ろしい ‘追跡者’の優雅


写真: 放送キャプチャ

本格的な追跡が始まった.

娘の出棺の前最後に犯人を捕まえたかった洪席(手玄酒分)は千辛万苦の末に PK準(イ・ヨンウの方)のブラックボックスを捜して買って当の時映像を確認する. たちところにドングユン(キム・サンジュン分)の計略に巻き込まれて証拠は隠滅されるが, もう洪席の頭の中にあざやかにめりこんだ当時の惨状は復讐の火種をいかすに十分だった.

静かに覆わせると思った事件をあちらこちらに暴く洪席の存在が分かるようになったドングユンはゴゲジッ一度, 電話した筒ですべての事件を原点で回す. あちらこちらに走り回ってあちこち疼きながら孤軍奮闘する洪席と対比される優雅で気高い対処だ.

このようにドラマ ‘追跡者’は一般大衆が接しにくい権力裏面の行動を一つ一つ暴く. もちろんこのような設定たちはドラマという外被をかけたバーチャルリアリティーを基盤としたこと載せるが, なんだか分からなく現実で起きているような推測でドラマをドラマ以上に見る視覚を持つようにしてくれる.

劇中キャラクターは徹底的な二つの顔を持っている. 政治発展研究会所属でドングユンを向けた否定的な視線を持っている金議員は “まずい先輩だが政治後輩に忠告一言しても良いでしょうか”という丁寧な口後うって変わって “ふざけるな, 君みたいなやつ選挙時ごとに現われる. 世論信じて暴れ狂う雷赤肌みたいなものなど”という毒舌を憚りなく飛ばす. 引き継いで “よく聞いて, 政治は個人がするのではないよ. 勢力がするので. 頭下げて, ひざまずいて”という豪気ローン言葉を投げるがドングユンの徹底的な計略の前にこのような宣言は無用の物になってしまう.

結局政治発展研究会の支持を得たドングユンは元々支持を受ける事になっていた紐帯表に会って, 紐帯表やっぱり ‘政治家’らしい二重的な面貌を現わす. “国会議員たちは個人の憲法だ. ひとりひとりの判断が重要だ”と言う極めて模範的な言葉後に紐帯表がドングユンに投げた言葉は “子犬一匹を入れたが可愛い可愛いと言ったら食膳にまで上って来る”は薄気味悪い言葉. ここにドングユンは “私にください. 青瓦台へ行ってよく育てて見ます”という言葉で言い返しながら立ち後れない二重的な姿を見せてくれた.

現実諷刺はここで止まない. 輸入車顧客名簿が必要で令状を下がりに行った洪席は催検事(リュ・スンス分)に令状を要請するが, 催検事は令状担当判事が ‘先週お酒飲んで争ったやつ’という理由だけで髪膚を拒否する. ここに洪席は “令状一つすることが何が難しい. 私たちが何月捜査してあげればあなたはパルガンペンでぐいぐい引いて捜査指揮する. あなた目にはつまらないがわれらはそれほど働いて. ところが令状一つすることが何があまり難しいかと”という言葉で強力係刑事に生きて行く悲哀を明らかにしたりした.

このようにドラマ ‘追跡者’が描き出す権力の力は小市民の抵抗と対比されてその大きさが明らかに現われて, そんな権力の前に無用の物になってしまう現実のさんたんさはより一層疼いて辛く近付く. そしてこのすべてのものは極めて現実的に感じられてより一層心細い.

しかしこのような視聴者たちの心細さとさんたんさはドラマ ‘追跡者’が本来意図した感情線と符合すると見られる. 劇初盤卵で岩を打つことのように感じられるこの息苦しいことは復讐が進行されて巨大勢力たちが一つ二つひざまずく展開によって劇末尾皆解消されることができることだからだ.

結局ドラマが持って来てくれる最大の魅力である ‘代りに満足’の通快さをために極度に悪辣さを描く ‘追跡者’ の中一連の事件は視聴者たちにドラマ以上の意味を持って現在の現実を察してみるようにしている.

このように優雅さと気高いことで武装して刃みたいな力を振り回す絶対者たちの権力の中, ‘追跡者’が描いて行く仮想と現実の曖昧な境界に帰趨が注目されている.

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